SY77の液晶モジュールOPTREX DMF5005Nの電解コンデンサー交換とELシートによるバックライト交換。

SY77のメンテナンス。

SY77の不動品を購入し、問題があったり今後問題となりそうな部品を交換修理した上でFDDエミュレーターのテスト機として頑張ってもらうつもりです。電源を治して復活を遂げたのでその部分は写真撮っていないので省略します。電圧を測って、負荷のかかる部分の部品交換という内容です。
動いてしまえば初期化してテストして接点不良のSWや部品を特定するところまでは済んでいます。
 
今回はグラフィック液晶モジュールの電解コンデンサー交換とバックライト交換を紹介します。

電解コンデンサーの交換

同じ小型電解コンデンサーを付けてしまうと1000時間しか持たないので4000時間は動いてもらうように一般のコンデンサーで可能な限り小さく、耐圧も上げられるだけ上げる。という趣旨で鈴商に行って東信工業UTRWZをチョイスしてみました。

この小さい電解コンデンサーが一番寿命が短いと紹介しました。
直径5mmで105度・50V耐圧品を用意しました。

  

SY77はフラットケーブルを直付けで使っているのでコネクターの高さ6mmまでは部品を付けて問題が無いと判断しました、ですが直径6mmの電解コンデンサーを使おうとすると液晶基板側とサイズの相性が悪くなってしまい、美観を損ねるので5mmで2つ並べて同じサイズ。こういう部品を店頭で選ぶ事が出来る国は日本だけでしょう。

小型電解コンデンサーの半田を半田吸取り線で吸取ります。ある程度無くなったら半田ゴテを使い基板から線をずらすように押して外します。電解コンデンサーを引っ張ったり曲げてテンションを掛けると基板にダメージがあるのでそれはやめてください。

整形については表面実装しますので付根から90度曲げて接地点で90度曲げて4mm残すようカットします。

極性があるので取付ると4.7uF50Vと書いてある部分が見えなくなりましたね。 

整形に不安があるならホットボンドで補強しますが今回はぐらつかないのでこれで充分です。

この部分。SY77は基板に穴を開けてでも楽器自体を薄く作りたかったようで直径6mmでは長さも増えてしまいうまくいかないかもしれません。LEDバックライト化も厚みが増すので難しいでしょうね。

これが穴を開けてまで薄くするゴン攻め設計。熱も逃げないし普通やらんよ。

 

バックライト交換


半田吸取り線で吸取ります。ある程度無くなったら半田ゴテを使い基板から線をずらすように押して外します。表面実装はだいたいこのやり方です。


新しいELシートを接触しないようにニッパーやカッターで根元から切り取ります。取り除こうとしても両面テープが張ってあるので黒い鉄枠を外さない限り無理です。




ELシートを1枚入れる隙間は充分あるので取り除かないのが良い結果となります。


新しいELシートを入れます。極性はありません。青色の場合は緑色の面が光ります。(白色の場合はピンク色が光る)

半田付けします。余分な端子はニッパーでカットします。

これで完成です。 

もしELシートの線が下方や上方にある場合は熱収縮チューブで鉄枠との接触を避けた上でビニール線で延長して接続します。

私はこういうフレームとの絶縁にはアセテート布絶縁テープをよく使います。ビニールだとべたついたり厚みもあって経年も悪いし全然使いません。こいつなら30年で粘着が失われてスカスカにはなりますがほどけず、ビニールよりは数倍ましです。 真空管や高電圧な作業にはよく使います。電験2種試験以外ビニールテープは全く使わない人です。

こちらもメンテナンスの参考になります。

http://jvgavila.com/Yamaha_SY77_repair.htm

コメント