Roland SH-101 Sub OSCとは何か。
Rolandはシンセサイザーをプレイヤーに対して常に「提案」し続けている創造神ともいえる貴重な会社です。
Sub OSCはオルガンのように1Oct低い音を混ぜる事によりチープなモノシンセの音をヘビーなオクターブ演奏が出来るよう提案しているのです。思い出して下さい。Sub OSCが付いているシンセってローランドが圧倒的に多いんです。
一番有名(といってもDIY シンセビルダーの方々の話題)なのはSH-101です。
普通ならもう1VCO追加してMIXしますがロジックICのフリップフロップをVCOの出力を横取りして分周した出力がすぐ得られます。つまりオクターブ下が出る一種のウェーブシェイパーです。頭の中で1CLKの長さの波形とと2CLKの長さの波形をMIXしてみましょう。2bitノコギリ波ですよね。
ローコストと派手な音。実にいい仕事ですね。
Sub OSCをシミュレートしてみた。
今回は矩形波を入力に使っても面白くないのでノコギリ波も合成してみました。
元ネタは
ぱっと見ただけで抵抗の値は適当ですが電流が大量に流れなければOKでしょう。トランジスターやOPAMPのセオリーが身に付いていれば何も考えずに設計出来ちゃいますよ。あとはリアルに部品が耐えられるかどうかですから。100Kを使うか4.7kを使うか10kがいいかは前後にどんな信号を使うか気にするだけでほぼ決まります。電流を抑えて最低限とか考えずに「皆が同じような値を使っている」という値を覚えているだけです。
フリップフロップ2つでSH-101のSub OSCは出来上がっています。
最初のOPAMPでは波形が反転するため、MIXすると相殺されてしまうので次のOPAMPで元に戻しMIX出来るようにします。
電圧に合わせて出力が0-5Vに調整出来れば上出来です。
この回路の用途はKorg MonoPolyに付けちゃおうと思っていたのです。 2VCO使うのは勿体ないですし、デチューンはしないですが8VCOっぽい低音波形が得られます。
この回路の弱点
下段の波形合成部分の調整ですね。
Maxの電圧が安定しないと2clk目の波形で段差が出来てしまいます。じつは多少ずれていても原音といかに混ざって1Oct下の音が聞こえるかだけなのであまり気にしなくても聞こえます。(Detuneの無い波形を混ぜているだけなので違和感はありません)元ネタのほうは三角波だからおかしい倍音が出るのです。
でも正弦波や三角波は低音に使うと倍音が無さ過ぎてブーミーな音になるだけで個人的には矩形波かノコギリを使いがちです。
ぁ~そうそう、隣国からもうスイッチング電源届いています。想像通りのいい設計ですよ。
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