インターネットを検索しても出てこない回路の説明の例を紹介。
今回はトランジスターを使ったフィルター回路。
直ぐに思いつくのはアナログディレイ、テープエコー。
今回はKorg DeltaのBBDエコー部分です。
はい、電源がA=+15V,A’=-15Vで、GNDが1つです。2つ直列で4が出力ですね。
R21,R24とA’を考えると信号にバイアス(j順方向電圧まで浮かせる)かけてるように見えます。
シミュレーションも楽しいですが実機があればリアルに信号を観たほうが確実です。
この回路は、800Hzのアクティブバンドパスフィルタです。
回路の主要な構成要素:
- トランジスタQ2とQ3: 2つのトランジスタは、フィルタ回路の主要な能動部品です。トランジスタは、信号を増幅し、特定の周波数範囲の信号を通過させるために使用されます。
- 抵抗R19、R20、R22、R23、R24: これらの抵抗は、トランジスタのバイアスとゲインを設定し、フィルタの周波数特性を決定します。
- コンデンサC13、C14、C15、C16: これらのコンデンサは、フィルタの周波数応答を制御するために使用されます。特に、C13とC15は、それぞれ高域遮断周波数と低域遮断周波数を設定します。
回路の動作原理:
- 入力信号: 入力信号は、トランジスタQ2のベースに供給されます。
- 増幅とフィルタリング: トランジスタQ2とQ3は、入力信号を増幅すると同時に、特定の周波数範囲の信号のみを通過させます。これは、抵抗とコンデンサの組み合わせによって実現されます。
- 出力信号: フィルタリングされた信号は、トランジスタQ3のエミッタから出力されます。
この回路図の場合、以下の方法で中心周波数を近似的に求めることができます。
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各段のカットオフ周波数を計算する:
- 2つのCRフィルタ (C13とR20、C15とR23) のカットオフ周波数をそれぞれ計算します。
- カットオフ周波数 (fc) は、fc = 1 / (2 * π * R * C) で求められます。
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中心周波数を推定する:
- 2つのカットオフ周波数の間の中間周波数が、中心周波数の近似値となります。
はい、一番難しい所を解説しました。検索しても全然説明しているサイトが無いのでこの技術は大切に残していきたいですね。
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