KORG X3RのELシート交換

 この液晶ユニットはKORG X2,X3,X3R,N1,N5,N264,N364に採用されておりますOPTREX DMC50271です。オリジナルのELシートは白色で端子の位置は左下(あるいは右上)の外寸39x90、有効表示域33x83、使用電圧はAC71Vです。

今回は端子が中央で外寸が39x95の白色ELシートを使い、交換します。 

本体の分解の詳細は省略します。

X3Rの液晶を外しました。灰色の線はELの電源。

裏はこんな感じ

横から見るとこのように穴が開いています。ここにELシートを差込みます。

ELの電源側。よく見ると挿入時傷がつきそうな位に半田が出っ張ってる。
空洞の幅39.5mm、きついと駄目なので39mmが理想値。

ELパネルの表示領域は高さ33mmが理想値。横は82.8mmだから85~90mmが理想値。
これは下手な半田付けですね。吸取っちゃいましょう。
発光域34x95の白色ELシート端子はセンタータイプです。


差込んで足を曲げて半田付けしてニッパーで余分な足を切ります。

V39
テストモード入りました。
LCDテストでドット抜けありませんでした。


液晶までのアクセス

  1. 天板のネジ→天板外し
  2. フロント上下のネジ(取付時は下のネジをから付けたほうが上のネジが付けやすい)
  3. フロント外し
  4. LCDのネジ2本
  5. ケーブルは2本。灰色の線が電源部からと赤い線がPCMカードスロットのそばのを外します。

使った工具

  1. ベッセル製プラスドライバー(お勧めです)
  2. 半田吸取り線
  3. ニッパー
  4. カッター
  5. テスター(パターンカット時の確認)
  6. 半田付け工具一式
  7. ノギス(計測しただけなので交換には必要ありません)

感想

 自作される方の為に採寸しました。参考にして下さい。

 最初EL暗いなーと思っていたらこの固体はEL外してあったようです。(謎)外れているならパターンカットもいりませんね。2つ光らないようにするのがパターンカットの目的ですから。

 私は気を付けていますが液晶には触れないで下さい。油を除去するのに大変ですから。

 わかってはいた事ですが白のELシートはとても明るいというわけではありません。私が売りに出している青白が特別明るいのです。このX3RはELが光っていないとLEDライトでも当てない限り文字が読めませんでしたから。これで何年か使うしかないですね。今回は保守部品が無い事を前提に交換しましたがKORGに保守部品があるなら液晶交換依頼したほうがいいでしょう。FDDはFDDエミュレーターつければいいので現状修理しなくてもいいですけど、液晶のバックライトは困る人が多そうです。

コメント