Link10 for Eurorack Monster. Eurorack内バス規格・Eurorack間接続モジュールの開発(EasyEDA編)

Link10とは

Link8はShielded RJ-45をベースに設計しました。コモングランドを使い10Vが上下する中に1V以下のオーディオ信号を流すのは不適切でした。

Link10は1chあたり2本の線を使用している為、干渉が少なくなり低ノイズでステレオ分離度は高く、具合が良いのです。物理的に20本の線が必要ですので比較的安いHDMI Type-Aのケーブルをベースに設計しました。

HDMIは19本+1シャーシシールドという仕様ですのでLink8の概念で作るとLine19が出来ますがLine8 Model-B x2のほうが効率がよいかと。

裏にHDMIが4Port表に1PortのModel-A

 HDMIケーブルはイーサーケーブルより何倍も高額なので製品にするかはまだわかりません。設計だけはしておきます。一対一の平行パッチベイなのに右にフェライトビーズが多いのは3.5mmから6.3mmに変換しやすいように設計したためです。

  • HDMI 5Port(表1、裏4)
  • 3.5mm10x2(一対一の平行パッチベイ付き)
  • 6.3mm標準ジャックパネルを拡張するための接点を用意
  • Skiffの為に奥行が20mm程度。15HP
  • 静電気対策のため電源コネクター
  • 1MHzのLPF

設計後わかった事

 フロントのHDMIはフロントパネルの裏面までの長さしかないのでパネルを11x20と大きめにくり抜かないと使えません。背の低いPJ-301MC(PJ-301CM)との組み合わせでもこうなるのでコストとSkiff対応の為に妥協しました。

 10chは特別にHDMIのシールドを使います。そしてそこに静電気対策がしてあります。静電気の通り道を作る事で多くのモジュールを保護します。

 作る側の意図はともかく使う側はCV GATE信号の普段使いは問題ないです。Eurorackモンスター向けとはいえ、10chパラでオーディオ信号を引き回すかというとちょっと疑問なのでLink10は幻になるかもしれません。

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