最初から総てうまくはいかない。
初期設計の基板も届き、Model-Bの基板のvcut(折れるよう溝堀り指示)が抜けていました。
Model-Bが作れないのも面白くないのでガテン系カッター(刃が交換出来ないサバイバルナイフのようなカッターナイフ)とアクリルカッターを駆使して切断を試みました。
Model-Aは文句ありません。
AC100V 1Aは異常な発熱も無くテストOKでした。まぁEurorackで使う電流じゃありませんがそのくらいの事はクリアしないと。
EMIのテストは困難なのです。真っ直ぐにケーブルを置くと15mでも1MHzの波形は綺麗ですがループ状にしたとたん怪しくなり始めます。結果として使用環境で良くも悪くもなりました。高周波用のスペクトラムアナライザーを持っていないので詳細なデータはありません。オーバーシュートやアンダーシュート、静電気の試験もしていませんが単純な回路ですので心配はないです。
では出来上がった製品を観てみましょう。
Link8 for Eurorack Monster. (Prototype)
Link8 Model-A
Model-Aは4HPサイズ。奥行が50mmもあるのでスキフ系のケースは収納不可能です。フロントに1port、バックに4portのRJ-45 Shielded Connector(Etherと言ってしまうとPCに繋げてしまう人が居そうだからあえてRJ-45と言います)が付いておりEurorack内の新たなBusとして機能します。ポリフォニックなMIDI-CV変換モジュールやVCO群にModel-Aを配置します。複数でもいいですよ。
Model-Bは3HPサイズ。奥行は35mm。横幅が失敗で4HPに変更になります。量産タイプなので信号のオーバーシュートを減衰する100pFのコンデンサーが付いているだけです。これだけでも長距離で安定するのです。
主にEG群、リズムボックス群といった複数のトリッガーやCVを使いたい場所に配置すると活躍できるでしょう。
Model-Aを使わずModel-Bを複数使うのも特に問題はありません。
Model-CはModel-BをIntellijelの1U規格に合わせました。
ヒントを与えてくれたOctalink 1Uをリスペクトしたものです、使用目的に違いはありますが、機構が単純であるが故にNarashinoCityStandard規格とOctalink 1Uは互換がある可能性が非常に高い。
目を惹く色付きナットについて
視認性を高める色付きナットは自作。理想は赤橙黄白のTR-808配色ですが、クリアカラーでは無理なのでこの通り。 意外に写真映りがいいが色について自分は満足していない。
製法は公開しないが強靭な塗装が出来た。全然塗装が剥がれない。欲しい人がいれば売る。
黄色は紫外線劣化により色が薄くなる傾向がある為、金メッキのナットだけを中国に発注中。
ナットの精度について言いたい事は沢山ある。日本で生産している所を誰か知りませんか?
あとこのナットの名前は英語で何と呼ばれているのか知りたい。
Narashino City Standards Version 1(勝手に制定)
- RJ-45コネクターの1~8pinは3.5mmジャックのTip(Hot)1~8chに繋げ、RJ-45コネクターのシールドは3.5mmジャックのSleeveに繋げる共通グランドです。1chだけならこうです。
簡略図 |
以上です。
世界のビルダーの皆さん、この規格を採用して下さい。
ボーレートは幾らですかとかキャリア信号は何千Hzですかとか聞かないように。
Next Version
他に安くて他Chに出来るケーブル・・・HDMIケーブルを使う予定。
さらなる改良。
総じて電気的には良好。それ以外に課題が残る。
パネルデザイン。将来的にパネル色は白黒Red,Green,Blue,Yellow
マウントホールを〇にしてみる。
Model-Cのジャック基板修正。RJ-45基板にLink8の表示を印刷。
Model-Cは100pFコンデンサーの取り付けが複雑過ぎなので次回に向けて基板に収める。
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