FDDが無い環境でFlashFloppyに使う2DDのDOSフォーマットDiskImageファイルを作ってみよう。

「Disk Browserの使い方を教えて下さい」のリクエストにお答えします。

 この記事はYAMAHA QY300,SY85,W5,W7,MDF2のFDDエミュレーター改造の手助けするために書いております。イメージディスクを作ってみましょう。

 https://hxc2001.com/download/floppy_drive_emulator/#stm32hxc

 ここのHxCFloppyEmulator_soft.zipが今回必要となります。 英語の説明はSoftware User Manual / Step by Step guideのpdfです。 Hxc2001.com自体の情報量が多いので色々迷われるかと思います。 

このアプリの本質 

  • 新規イメージディスク作成
  • 多用なディスクを読みこむ(変換ツールとしての利用)
  • DOSフォーマットならドラッグアンドドロップでイメージディスク内をある程度いじれる 

 以上の特徴から初心者からベテランまで使える素晴らしいアプリケーションとなっております。 

解凍する

 解凍するとDOS、Windows、MacOSで動作するバイナリーが入っているのでまず移動しましょう。

ちなみに最近のWindowsの標準設定ではZipファイルの中身が見える状態となりますが、それはあくまで見えているだけなのでそこからドラッグアンドドロップで別の場所に「移動」するような動作が必要となります。さらに拡張子部分が見えないのも標準の設定ですので私は拡張子を見える設定に変更していますし、zipやrarの解凍はWindows標準ではなくて専用ソフトに紐づけて使用しています。

ディレクトリ移動

(解凍先)\HxCFloppyEmulator_soft\HxCFloppyEmulator_Software\Windows

起動する

 HxCFloppyEmulator.exeをダブルクリックすると画面が出ます。

Disk Browserを押します。 DOS Floppy Disk File Browserが開きます。 

イメージディスクをフォーマット

 Create Diskボタンの左にある上下▲を押して 3'5 720KB DSDD FAT12を選択しCreate Diskボタンを押します。

 

 下の表示がこうなります。

 | Disk size : 713.00 KB | File size : 0 B | Left space: 713.00 KB | 

これで空のDOSフォーマットの2DDディスクがメモリー上に出来ました。 
SAVE/EXPORTして空なディスクイメージを001_BULK.hfeとしてPCに書き出します。 

000_BULK.hfeになってますが001_BULK.hfeが正しいです。
イメージディスクへファイルをドラッグアンドドロップでコピー

QY300のデモディスクをネットから入手してましょう。 

https://yamahamusicians.com/forum/viewtopic.php?p=39199

qy300_d1.zip

これをDownloadして解凍すると 300demo.q3a Demo.q3a この2ファイルがあるのでドラッグアンドドロップでDOS Floppy Disk File Browserにコピーします。
これでデモディスクが出来ました。
 
SAVE/EXPORTしてディスクイメージを000_DEMO.hfeとしてPCに書き出します。 
.hfeファイルとしてPCに保存 2つの.hfeファイルのうち001_BULK.hfeを大量生産するのですがまぁ説明程度に10個に複製してリネームします。
 

 これをUSBメモリーに入れて使いましょう。 
SY85ユーザーの方で工場出荷時に戻したいとかデモディスクを作りたい時はこちらで50枚近く公開されておりますが、 くれぐれもサポートも切れた楽器の改造・補修事業を法的に縛られる事が無い様、個人利用の範疇でお楽しみください。 

http://synthzone.com/midi/yamaha/sy85/ 

V50はTX81Zからの音色がもってこれますし、コンバートデータが沢山存在します。 
この他にも世の中には沢山公開、コンバートされている方が居ます。それはまた別の機会に紹介するかもしれません。 
話はDOS Floppy Disk File Browserに戻ります。 
ディスクに入れるにはドラッグアンドドロップですが取り出すのは選択してGet Filesボタンです。これは既存のイメージディスクからデータをPCに保存したい場合に使います。 
削除は選択してDeleteボタンです。 

DOSフォーマット以外のイメージディスクについて

3'5 720KB DSDD FAT12を選択して作りましたが、あくまでDOSフォーマットこれがYAMAHA以外ですと個別に設定が必要になります。 
この作業はDOS Floppy Disk File Browserでは出来ません。
HxCFloppyEmulatorのFloppy imageメニューのLoadの下にあります。
Predefined Disk Layoutの選択肢の1つに2DDと2HDの2種類用意されています。


 
AkaiもKorgもRolandもEnsoniqもE-muも用意されているので最強ですね。 空ディスクイメージ作るには欠かせません。 
オリジナルのFDとFDドライブがあるPC環境であればLoadし、Exportしてディスクイメージが作れます。
DOS Floppy Disk File Browserの使い方で慣れてしまえば操作は同じですので画像は省略します。
 

FlashFloppy向けにRenameとUSBメモリーのレイアウト

思うがままにファイル名を付けましたが、
DSKA0000.hfe
これが初期設定で使われるファイル名ですので準拠します。
 
    DSKA0000.hfe(これが最初のディスクになるのでデモディスクにして)
    DSKA0001.hfe(空ディスク)
    
    
    
    DSKA0010.hfe(空ディスク)
    FF.cfg(FlashFloppy設定変更ファイル。設定によってはDSKAの文字を変更可能)
 
USBメモリーはこんなレイアウトでいいでしょう。
電源起動時FF.cfgが読まれて設定が変更されます。
次回起動時もまたFF.cfgが読まれて設定が変更されます。
起動時間の短縮・GOTEKの寿命を考えると、FF.cfgの設定は一度動いてしまえば必要はないのでFF.savやFF.bakとRenameしておきましょう。新たにGOTEKを使う時もこの設定ファイルがあればなんとかなります。 
1000のディスクイメージでレイアウトしたい場合はディレクトリを作りファイルを100個単位で配置してください。200個もあればディスクチェンジだけでも数秒遅延が発生します。1000個配置すると我慢できない程の遅延が発生します。1ディレクトリあたり50個~100個が最適です。

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