OPTREX DMF5005Nとその互換品をLEDバックライト付きの液晶に置き換える。YAMAHA QY300 LCD MODIFICATION part 2

CONTRAST信号の謎を解け

  LEDバックライト付きの液晶に置き換えた後、数週間使用して思ったことは、CONTRASTの効きが悪くなった事です。真正面ではなく45度上から見るとコントラストがあっているように見えます。
 テスターで測ってみると-4.3Vから-9.8V近くを液晶のコネクター4番ピンに流しているようです。もちろんこのままでも良いのですが改造好きな私ですからこれも改造してみます。
 ちなみにこのCONTRAST信号ですが、+4.5Vを入れますと反転液晶となります。もともと反転液晶な場合は反転が反転し正転となりますので普通の液晶となります。どの程度の電流を想定しているかは液晶ユニットのデータシートを読んで下さい。謎という程の謎は無いのです。

QY300の場合は?

 バックライトをケチったYAMAHAでしたが、何故か電源ICで昇圧しています。
MAX680は+10V,-10Vを発生出来る電源ICです。

 
KORGだとD/AコンバーターとOP-Ampで電源を作ったりします。まぁどのメーカーも一定範囲の電圧が出ればOKなのです。
-4.3Vでちょうどいいのが今回の例ですのでもっと0Vまで取り出せるように回路を変更すればよいのです。
よーく観察するとこのMAX680の+10VはC29に電気を貯めて終わっています。
運がいい。この回路ならR15をショートすれば0Vまで取り出せますし、電源ICへの負担もありません。何故ってー10Vが常にC30とVR1の1KΩを通ってGNDに流れる回路だからです。開発者は4.7KΩでGNDに流せばいいと思って設計したのでしょう。でも1KΩでも間違いではありません。パーツが入手出来るならVR1を4.7KΩBカーブに交換し、R15をショートしたい所です。
という事で改造はR15のショートで0Vから-9.8Vを可変出来るようにします。
R15はここです。
赤い丸の部分がR15です

 
改造前
改造後


 いとも簡単に付けていますが、適切な工具と熟練の技がないと出来ません。適切な電線も必要です。被覆を剥く長さも揃えます。抵抗に適量の半田を盛り、片側から溶かして付けます。これルーペ無しでやってますので我ながら凄いです。 
 もっと簡単な方法は、上にVR1のピンが3つあるので一番右といっぱいあるどこかのGNDとを被覆単線を使って半田付けします。
赤線部分を配線すればOK

 
・・・なんだ、そうしろよ。と云われそうですが、理解しやすい改造をお見せしたかったのでこれはこれで良いのです。

最後に

回路図があれば出来る事が結構ありますし、交換部品も未使用部分も間違いも発見できます。
今回はQY300ですがほかの機種は全く回路が異なりますので、ご注意ください。
他の改造の仕方としてケーブルの4番ピンに抵抗を直列に付けるような改造も考えられますが狭い空間ですのでお勧めしません。
Have Fun.

コメント

  1. 素人には簡便な赤線結線ならできると思いますのでTRYしてみます。アドバイスを有難うございます。

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  2. コントラスト電圧で反転できるのは知りませんでした。
    スイッチをつけて正転と反転を切り替えできたらすごいですね。

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