Roland M-512E,M-256D,M-256Eをframを使って再設計する。M-512F

なぜ必要か。

M-512Eはとても良い製品ですがバッテリー交換が必要です。
中のデーターを失う可能性が高いです。
(差しながら電池交換すれば失いませんがそれはまず無理です)
海外ではM-512Eが8枚分の互換メモリーカードが売られています。
900枚売ったそうです。皆さんのRoland愛が素晴らしいです。
回路図も公開されていてメモリ部分はmramを使っています。
最近のメモリーなので3.3V動作となり全ての信号線に5V-3.3V変換ICが必要になってしまってちょっと美しくありません。いや、美しくなくともいんです。素晴らしいプロダクト。紫もクールです。
基板の厚さ1.5mmならOKなんですね。YAMAHA MCD64のPCMCIAっぽい1列だけの設計よりは再現しやすくていいです。
 
 
私ならこうしますよ。というお話です。
 

framを使ってシンプルに。

framの利用用途はまさにバッテリーレスのメモリーバックアップの分部です。
 
 
framは公称40年持つそうです。ってことは50年はいけそうです。
ただし容量は32KB(Byteです)なのでM-256D,M-256E相当になります。 M-512Eのバッテリーレスを目標にデザインしてみましょう。安ければ私はそれで充分です。
回路図も描きました。

 
M-512E Compatible M-512F schematics

Logic ICの電源部分は隠れています。それ以外は全て描かれています。設計を追加するとすればデータバスに100オームの抵抗を入れるとかロジックIC2つの電源部に0.01uFのコンデンサーを入れるとかするでしょうけど無くても動くでしょう。ここにそのこだわりは不要です。あの機種は使えてこの機種は動かないといった多くの互換性の追求は捨てるべきと考えます。

 

これもオープンソース化しときますかね。 

問題が無いわけではない。

たいしたことでは無いかもしれませんが、framのパッケージの厚みが気になります。そして1.5mm基板の強度です。銅箔が強度を増してくれるのですが、それでも押せばたわみます。メモリを掴みながらの抜き差しは半田のクラックとなるので触ってほしくありません。pcmciaのLANカードのように露出部分の厚みを大きくして保護する事も可能ですが工夫が必要です。
 
これを設計していて思い出したKorg DDD-1/DDD-5
基板の厚みを合わせればメモリーを付けるだけで複製が出来るのはDDD-1です。

コメント