GOTEK タクトスイッチ交換 (Tactile Switch MOD)

GOTEKのタクトスイッチが押しづらくありませんか?

Roland MC-500,300,50やYamaha QY-300とかAmiga 500とか横にFDDが位置する機器全般の話題ですが、緑LEDとスイッチの高さが似ていて手探りでの操作がしづらいです!
 
オリジナルのGOTEK
改造したGOTEK


どうやってるの?

タクトスイッチ交換ですよ。(英語ではTactile Switch)

今回は高価な工具を使わずに交換してみます。

丸く囲んだ部分のスイッチを交換します。
スイッチを板(フレーム)で90度を保持している構造です。今回はタクトスイッチの構造も学べます。
両サイドを小型ニッパーで切り取ります。
フレームを手前に伸ばします。
LEDの足は切らないように。
ボタンはフレームで抜けない構造になっていて丸い板はクリック感触のあるバネと接触部分を兼ねています。 
半田吸取り線に半田ペーストをちょいとつけて半田除去していきます。
フロント側の4線は信号GND信号GNDです。GNDは+50度ないと溶けません。
信号線に半田をあてて爪で矢印の方向に引き抜きます。USB側のスイッチを先に引きましょう。
GNDは+50度であてて引き抜きます。
半田を除去し、ペーストを拭き取ります。

 

不純物や半田くずやフレームが残っていると故障の原因になるので、ここで綺麗にする事は大切です。

最初にフレームを切断すると熱の逃げ場が無くなり半田が溶けやすくなるので壊してもいい部品なら迷わず切断します。順番や爪で引っ張る等は修理経験が無いとわからない領域です。

 

 
スイッチを組みます。
半田付けの順序はフレームの両端、押しつけて位置調整、フレームの共通穴、信号線、GNDの順です。
両端に多めに盛ります。抜けかけた状態になりやすいです。
押さえつけて盛ったはんだを再度溶かし位置調整します。熱いですよ。


ボタンの位置はこの段階で決まり、固定されます。美しく仕上げるにはここが一番重要です。
フレームに半田を多めに盛る事により強度を上げています。


フレーム共通穴に半田を多めに盛ります。
完成です。
 
GND穴は熱が逃げ易く半田は溶けないので4つとも+50度&短時間で仕上げるとスイッチ自体の寿命が延びます。
つまりここはあまりにも長い時間で半田付けすると寿命が短くなりますし、この時点で接触不良になる可能性もあります。
熱に弱い部品はフィルムコンデンサー、オイルコンデンサー、スイッチ、コネクターといったプラスチックを使った部品全般です。弱いとはいえ恐れていては何も出来ないのでさっさと仕上げましょう。

たった3mm出っ張っただけなのに!これは使いやすい!

超おすすめです。

コメント