ノコギリ波からRP2A03E(ファミコンのCPU)の三角波を作るLo-Fi Wave Shaper(野望)

Lo-Fi Wave Shaperとは何か。

TB-303クローンのTD-3改造でサブオッシレーター改造としてSH-101の分周器ICの方法を観て、私ならもっと他の波形、33.3%の矩形波とかファミコンの三角波とか。このように単音であれば波形をハードウェアで演算処理して整形する処理をWave Shapingと呼びます。デジタルでやるかアナログでやるかですがリアルタイムにやるならアナログしかありません。
若い頃みた自作エフェクターの本の回路を覚えているので(本の名前を忘れている)記憶を基に試作します。
なお、インターネット上と実用化された製品は見たことがありませんので失敗の可能性もあります。
成功したらユーロラックの製品になるのでよろしくお願い致します。
 

機能概要

モノシンセのVCO出力は矩形波と三角波とノコギリ波、あれば正弦波です。この企画ではノコギリ波が1Vあるとすれば0.05V(20段階)単位にセンシングして0.46Vの時は1Vを出力。1Vの時は0Vを出力。電圧に対して別の電圧を1:1出力する回路となり、周波数は変わりません。倍音と音量が変わります。◣→▲です。
もし三角波や正弦波をソースに使ったら上昇から下降に電圧が変動すると順番が逆に進むので波形を想像するのが難しくなります。 

モジュラーシンセで言えばクオンタイザーになります。1oct/12stepですので20stepのVoltに設定すれば再現出来そうです。どこまで周波数が上げられるのかはやってみないとわかりません。
 
こんな事をしたらエイリアスノイズ(グリッチノイズ)だらけじゃないか?と心配でしょうが欲しい音がノイズなのですから問題ありません。詳しくはファミコンのベース音を大音量で聴いてみて下さい。
 

このベース音が欲しいか欲しくないか[Yes/No]

まずは20バンドグライコのような物が出来る事でしょう。
そして小型化してプリセットな物が出来るでしょう。きっと。

基礎研究。20段I/V変換回路。あるいは分圧&ミキサー。

いきなりですがもう心臓部のICは購入済ですのでセンシング後の波形生成部を考えます。20段あるので10段に省略してシミュレートしています。

 
スイッチ回路です。電圧を扱うにはFETが楽です。(電流ならTr)。
 

抵抗の使い方は1つだと電流を弱めるのが本来の使い方ですが。2つだと分圧が可能です。
こういった知識があると回路図の見え方が変わってくるのです。
また、分圧と云っても1:1の形を崩すとリニアリティが変わってくるという癖があるので要注意です。
 
オペアンプは2つ抵抗により1.x倍の電圧増幅を行うことが出来ます。
LEDを16,20段目に付けてオペアンプの電圧増幅率を変えて光る所で調整します。
16段目だと正弦波でいう上弦で8つギザギザ、下弦で8つのギザギザ、20で10のギザギザが上下に、つまりRP2A03の三角波が表現できます。
30pfのコンデンサーは、1MHz以上のクロックが抵抗を通過すると波形が鈍って倍音が失われるのでその対策です。


 

 
 
ここで一句。
 
虫の声。夜に移りし昼の賑わい。


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