HM6116とはどんなIC?なぜこれが必要か。
HM6116はメインメモリーとしてシンセサイザーにMIDIインターフェースや音色メモリーを使う為に欠かせないICです。
シンセのバッテリーが無くなると内容が消えるのもこのHM6116への電源供給の問題です。
当時の値段はこれ一つで1600~2400円近くしたと記憶しています。へたするとCPUより高額です。
ROMも高かったですよ。
2048bitを8本セットで読み書き出来16KBのS-RAM、3V流していれば内容は消えない特徴があります。
ここをF-RAMにリプレースし、バッテリーレス化すれば100年は使えます。
ただ変えただけでデータが消えることは無くなりますが、ボタン電池の電圧を検知して表示する仕組みがある場合、常に3.3V流れるように誤魔化す改造が必要です。ここはどの機種がこれという情報をサービスマニュアルから収集していけばよいと思います。
「Low Battery」と表示されて次に進めないSystemだったら困りますからね。
バッテリー替えればいいじゃないですか?
はい、バッテリー交換は±の2本だけの話ですので難易度は低いです。(とはいえ一般的には工具が無いと難しい)
この改造は28本も処理しなくてはいけないので、ある程度の経験が無いと出来ません。
その経験者からこの基板を観て、「ははは、誰かがやるとは思ってたが、良くできてるな、うんうん」と云わせる製品です。
使えない機種はどんな機種。
例えばRoland S-10はTC5564。つまりは容量が4倍の64KBですので使えません。別の基板が必要です。
既に設計済です。
そして更に年代が進むと256KBや1MB、4MBと時代が流れていきます。でも256MBで充分です。ハードウェアサンプラーのメモリーは別CPUで動いていて、メインのCPUはそこまでの容量が上がりませんでした。
早速KiCAD6で設計しました。
- 6116系(他メーカーは型番が違う)のICを抜き、交換するだけ。
- 4バンク切替えSwitchも付けられる。切替えに興味が無いならA11,A12をGNDに繋げればよい。このDIP-SWはCoded Switchと呼ばれるもので、回すと2進数の接続が行われます。秋月電子で売っています。
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