灰いらず線香立てFIN-743をLifehackしよう!

線香立てFIN-743とは何か?

FIN-743は3.5寸の線香立てにすっぽり入る「2段金網の線香立て」です。なので線香立ての中に灰を入れておかなくてよいのです。そしてこのFIN-743は金網の形状に工夫されており、線香を最後まで燃焼するという特徴を持っています。
年寄りの線香管理は危ない。ロウソクなんてもっと危ない。いつボケるかわからないし火事が一番心配。全部LEDにしてしまいたい。そう心配する方も少なくないと思います。今回はLEDロウソクは置いといて線香の問題点とFIN-743の改造について書きます。
なぜそんな事を書くかといいますと1月末に父が他界しまして作業がストップしております。それでこちらのネタを書いております。
 

今までの線香立ての欠点。

  • 線香立てに線香を立てるには線香を支える為の「灰」が必要。
  • そもそも「灰」に線香を立てるには物理的に深く差さなければならず非効率である。これがトライアングル、スクエア、ハニカムのスロットであれば真っ直ぐ立てられるが、0.5mmの網であっても失火してしまう。(多分放熱が良すぎると仮定)線香を燃やすと線香を支える為の「灰」の分部で失火し、硬い線香が残り次の差し込みに悪影響となる。具体的には刺さらなかったり、刺せても灰の中で隣接する線香が燃えて溶岩の泡のような小規模の破裂現象が起きる。
  • 線香立ての灰は湿度の為か固まりやすいので次の差し込みに悪影響となる。
  • メンテナンスとして灰よりも燃え残りの線香だらけとなり定期的に漉す面倒がある。
  • 物理的に線香の重みと「灰」で支える支点が不安定なので倒れる危険がある。人が真っ直ぐ刺したという曖昧な行動で線香は数秒で傾いてくる。

結構問題は山積みです。対策は?

「灰」を支えに使わない方向に考えをシフトした製品はいくつかあります。

  • 1本真っ直ぐ立てる事に特化したスロット→スロット内部で失火する。使う線香の太さは固定。
  • 吊るして燃焼する→クリップ部分で失火する。使う線香の太さは可変。
  • 灰の替わりの硬い素材を使う→意外と良い。メンテナンスにひと手間必要。使う線香の太さは可変。
  • 2段金網に立てる→スロットより失火しづらい。使う線香の太さは固定。

FIN-743登場


最後の2段金網に立てタイプがこのFIN-743です。
amazonでこの製品の評価に気になる点があります。うまく立てられないという内容です。上から2段目の金網に通しづらいのでしょう。1段目と2段目の距離が13mmと近い事に問題があるのではないでしょうか。設計上は線香の長さが短くなり1段目まで短くなってもなお立たせようと2段目を高めにしてありますが、子供や年寄りは斜めに刺してきますので2段目に刺せません。2段目を無くし底面がV字に窪んだ土台や底面近くに2段目が来るようにしたら良いのではないかと思います。
 

早速FIN-743を改造していきます。

まず改造用部品無しの状態で工夫してみます。
分解は簡単です。上の4つの突起は「袋ナット」と呼ばれるナットですので回せば分解できます。
 
M2.6の30mm長にスペーサーが3つ、袋ナットの構成。

私の考え方ならこうなります。

 
こうですかね。これでしばらく使ってみます。 
勿論火を扱うので周りの安全を確保しながら使いましょう。
 

修理・改造部品について

スペーサーやネジが錆びるのであれば2.6mmネジの規格のステンレスの物と交換すればよいので「ネジの西川電子部品」さんで探してみれば良いかと思います。スペーサーの素材もステンレスじゃなくてもガラスエポキシでもいいし。2.6mmの袋ナットは見たことないので貴重かも。大体3mmから部品が揃うので2.6mmは中々無い。ミニ四駆は2mmだし。難しいのです。
 

ところでLED線香は使わないの?

はい、杉線香や白檀の匂いは嫌いではないです。
ロウソクも超短い物も売られていますから全否定するのも良いとは思えません。マッチが危ない、ライターが危ない、全てを使えなくするのもどうかと思います。 

線香ロボットというのはどうだろう?

ピラミッド型で線香の熱源を探知し支点を稼働させればよい。
あるいは蓮の形して花が開くとか。地震来ても大丈夫な安全と安定は欲しい。
失火したら横に捨ててくれればいいや。間違っても黒ひげ危機一髪のように飛ばさない。
オートローダーとか要らないよね。200本連続で炊きますみたいな。

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