KiCad7 Tips DRC(Design Rule Checker)の Copper sliver の解消法。

 Copper sliver?silverじゃなくてsliver?

今回はグランドベタ塗りで起こるワーニング「カッパースライバー」 の解消法です。ベタ塗りは範囲指定すると自動で行われるのでこのメッセージが出るとナニコレ?となります。
とりあえずKiCadのリンクは張っておきます。
さてこの「sliver」の意味としては「砕片」が適当でしょう。コネクターやICの間に予想しない乱れたパターンが出現し、DRCとしては、こんなツンツントゲトゲした銅線はよろしくないので修正しろという内容です。
では実例を観てみましょう。
 
 
1の四角い形が問題のようです。

1の四角い形が塗りつぶしのパターンに食い込んだのでDRCが反応したようです。
解消方法は2種類。
他にもあるかもしれませんがすぐに思いつくのはこの2つです。
この部品がGNDを使っていないなら部品の範囲で禁止領域を作るほうが美しく仕上がります。
または塗りつぶしのパラメーターを変更しても良いでしょう。

 ルールエリアの追加で解消する。

GNDのベタ塗りが作れる人なら禁止領域も使った事があると思います。
右のアイコン 「塗りつぶしゾーンの追加」の下に「ルールエリア(キープアウト)を追加」があります。

 この場合は「Keep out copper fill」のみが必要です。

フットプリントと重ねない方が調整しやすいです。

4つポイントを指定してDRCを実行すると解消されます。

塗りつぶしゾーンのパラメーター変更で解消する。

塗りつぶしゾーンをダブルクリックするとプロパティダイアログが現れます。
今回はクリアランスではなくて「Minimum width」の値0.25を大きくします。
クリアランスでも解消しますが隙間が空きするのも良くないのです。

0.6mmもあれば中まで埋められることは無いでしょう。
DRCを実行します。
明らかに丸みを帯びました。

解消しました。


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