KORG 707には鍵盤おさえフェルトが無いが取付けてみた。応用編。

KORG 707とは?


KORG 707はMIDI化もサンプリングも出遅れたKORGがM1を出すまでの低迷期の作品。デバイスはYAMAHAのFM音源なので音源開発なんかしてられないくらい苦しんでいたのでしょう。
丸いボタンデザインは後のM1にも使われることになります。
FMの音色設計は常人では無理なのでそういう部分は隠すコンセプトです。DS-8もそうですね。
その消極的な所もKORGらしくない黒歴史な作品。
「なんだこれ?YAMAHAの音するじゃん!」その通りです。POLY800の中身にDX100を入れた感覚。
FM音源はキラキラする音が多いので肩にかけて前に出る音は限られるので使いどころも難しいです。
エレピやストリングスじゃソロってわけにはいかないのでスラップベースか単発ブラスでしょ?
音色いっぱい用意してくれてるなら売れたんでしょうけどそういう企業努力無かったですからね。
ちなみにKVC氏より改造用に購入した機体です。
 
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鍵盤おさえフェルトが無い。

見慣れているとはいえこの安っぽさにはガッカリする。

話を戻して鍵盤はYAMAHAのLC鍵盤だったか?黒いフェルトどころか何もありません。これはガッカリですよね。
深い位置から鍵盤が付いていますので3mm出しても上からじゃないとよく見えないかな。
フェルトを入れる隙間は充分空いてます。
鍵盤にフェルトを張るケースになるのですが、両面テープを張るスペースが10mmです。これは赤フェルトが勿体ない。

手順

  1. 底フレームを外す。
  2. メイン基板を外す。
  3. キーベッドを外す。
  4. 両面テープをCF鍵に張り、赤フェルトを取り付ける。
  5. キーベットを戻し、メイン基板を戻し、



1.は底ネジと背面全部ネジを外し、側面のストラップネジをゆるめます。 電池ボックスからメイン基板に線が付いているので、力任せに開いてはいけません。これは要注意です。物理的破壊の危険性があります。
赤いフェルトは戻りの消音目的のダンパーフェルトって名前です。
2.はキーベッドと重なっている構造なので最小限の取り外し状態で構いません。中央のフレキシブル基板は外した方がいいです。

3.は普通の+ドライバーが入りません。ショートビットの薄ラチェットがベストです。柄が曲がるドライバーも使えそうです。普通のドライバーでは外す事はできても締付ける事が困難なのです。そういう位置にネジが付いています。上から見えるネジは経験上硬そうですがそちらを外した方が簡単かもしれません。やってみたい人はそちらでお試しください。

4.両面テープは10x5mm程度を10枚くらい作って張ります。紙はがしづらい・・・確かに鍵盤おさえフェルトを付ける為の設計ではないですね。
 今回赤フェルトが勿体ないのでディスクカッター aka ペーパーカッターで10mmちょっとに切ってみました。使い慣れていれば出来る技です。10mmの線を印刷したコピー用紙を弱い両面テープで張って切るのが正確です。完全にカット出来なくても大きなハサミがあれば美しく裁断出来ます。単にハサミで切ったら全然直線になりません。布やフェルトのカットとはそういう物です。
これも経験が無いと解りません。これで2台分出来ちゃいますね。

見栄えがやはり違う。

デフォルトモード・ネットワークが働き、ポジティブな印象になりました。いいぞいいぞ。もう1mm厚くていけるなら特注してみようかな?どう思われます?
改造前。
改造後。
引きで撮影

手前に寄っても1mm見えるかな。

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