highly liquid UMR2をご存知ですか?
PCのキーボードや鍵盤楽器はコンピューターで制御しようとするとデータバスの幅が8や16という単位で読み書きするので格子状にスイッチを並べ、専用チップで「何行目を1列分読んで確かめる」という方法を高速に回しているのです。
MIDI非対応のキーボードをMIDI化改造するには、CPUを乗っ取るか、このキー情報を乗っ取るかの2択です。
2017年にgithubに登録されたUMR2は「マトリックススイッチキーボード用のユニバーサル MIDI レトロフィット PCB」といことでCPU制御しはじめた&MIDI非対応の電子楽器に対して使えるMIDI改造kitなのです。
これを自分で作ります。
一応オリジナルを1枚購入しておりまして、デバッグ出来るよう準備は出来ています。
これPC900Vじゃないな・・・ |
あれ?MIDI付近の抵抗は手付けでは? |
そう簡単に作れません。その理由は・・・
5年もたつと部品の入手性が悪い事に気が付きました。
- 抵抗アレイは実は量産されない部品なので抵抗に戻す。
- MIDI用のフォトカプラーがPC900VでHL11L1に置換える。
- PICが古いけどまだなんとかなる。
この3点です。
さらに不満な点は
- 回路図が存在しないのはCADを使う者にとっては面倒。
- 小型化の為に両面に表面実装されていて、コストが高い。値段X1.8倍なんですよ。
この2点です。
抵抗アレイを抵抗に変えるにしても回路図を更新しPCBのフットプリントを更新するという慣れた手順が使えません。
回路図とPCBの間には「ネットリスト」という結線を定義する情報が存在するのですが、KiCADやEAGLEは意識することなく融合されているのです。幸いなことにEAGLEのbrdファイルにはこの情報が入っており、KiCADはちゃんとインポートしてくれます。
では回路図無しのPCBのみでフットプリントを変更しネットリストも変更する作業を行ってみましょう。
抵抗アレイ(RN5)を普通の抵抗に置換える。
抵抗アレイの仕様確認。
IC特有のマークが無い、つまり180度回転しても動く製品 |
P$2,6,7は抵抗が並列接続になるのでやっちゃいけない回路ですね。 後で270Ωを使いましょう。
RN5を下にずらして元の場所に0805サイズの抵抗を並べるとネットリストが合っていないので結線できません。
そりゃそうだ。
1,2と書かれた端子をダブルクリック(Eもしくは右クリックでプロパティを表示)で繋ぎ口を指定すればよいのです。
ネット名をKiCADに教えてあげましょう。
P$2,6,7以外の全ての端子を指定しないと動きません。
RN5を消して完了です。
あら?R54が222だ。修正しときます。R51も271に修正ですね。
ツインLEDも入手性悪いなぁ。LEDの抵抗も1KΩがいんじゃないかな。
電源にコンデンサーが足りなくて高速動作出来無さそうだし。47~100uFは欲しいな。
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