SMD2TH ConverterをEasyEDA.com,oshwlab.comに公開しました。

SMD2TH Converterって何?

表面実装部品の抵抗・キャパシターをリード部品として扱えるようにする変換基板です。
これが必要となった背景にはいくつか理由があります。
  • タンタルコンデンサーを固体コンデンサーに変えたい。
  • SMD抵抗の精度が良くて安い。
  • リードタイプのコンデンサーの入手性が悪化してきた。
 
 

デザイン工程

フットプリントが豊富なEasyEDAで設計。シルクデザインとパネライズは弱いので、プロジェクトごとZIPでバックアップを取り、KiCAD8に読ませます。パネライズはKiCAD8にSparkFun KiCAD Panelizerプラグインを使って基板の発注をElecrowというややこしい工程となりました。普段使う物ですからより良い物を作るのにはベストな選択です。
公開はパネライズする前の物です。
 
 
基板サイズは12x11
 
実際使う足は2本。

異なるパッケージを繋げただけ。GND2本VCC2本。

 
端子のパッケージ規格はSIP4。2.54mmピッチです。
SMD部品をマウントできるのは5種類

inch表記(EIA)mm表記(JIS)長辺[mm]短辺[mm]
060316081.60.8
080520122.01.25
121032253.22.5
201050255.02.5
251264326.43.2
 
さすがに1.6mmより小さい抵抗を半田付けするのは困難です。これで充分でしょう。
一番使うであろうμFオーダーの部品は2512が多いです。
MHzオーダーで動作する部品としては信頼性が低いです。基板自体で数pF加算されると思ってください。
部品が密集する場合は熱収縮チューブで絶縁処理しましょう。上から字も書けますし最高です。
 

SparkFun KiCAD Panelizer

ミリ換算、XYが100mmx100mm 以内に収まるように、ギャップ0、パネルボーダーとフィドゥシアル付き。
V-cutは空いてるレイヤーに指定してよいがUser.Eco1としたほうがガーバー出力時都合が良い。
これがユーザー定義レイヤーだと.gbrファイルが出力されません。

 
1枚56個もとれます。
めっちゃ出来るやん!ヤフオクで売ろうかな・・・。
 

KiCAD8でガーバー出力

どのバージョンも変更があり、難しい部分です。内容を理解していればどのバージョンでも悩むことは少ないでしょう。
ビアのテンティングをするのかしないのか表現が曖昧ですね。これはよろしくない。

 
 PasteMaskLayerのチェックは今回は要りませんね。
出力メッセージにはUser.Eco1.gbrが出来ているのが解ります。
 
ゼロの扱いはテキストエディターで中身を見ると確認できます。どれでも機械は認識できるでしょうけど0が多過ぎ。

 
マップファイルフォーマットは発注先が旧型式(PostScript)じゃないと駄目かも知れません。昔のKiCADはGerber X2は非推奨でした。
ElecrowはGerber X2対応しています。

ファイルをリネームしてZIPに圧縮してelecrowに発注します。

 
 
 



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