SMD2TH Converterって何?
表面実装部品の抵抗・キャパシターをリード部品として扱えるようにする変換基板です。
これが必要となった背景にはいくつか理由があります。
- タンタルコンデンサーを固体コンデンサーに変えたい。
- SMD抵抗の精度が良くて安い。
- リードタイプのコンデンサーの入手性が悪化してきた。
デザイン工程
フットプリントが豊富なEasyEDAで設計。シルクデザインとパネライズは弱いので、プロジェクトごとZIPでバックアップを取り、KiCAD8に読ませます。パネライズはKiCAD8にSparkFun KiCAD Panelizerプラグインを使って基板の発注をElecrowというややこしい工程となりました。普段使う物ですからより良い物を作るのにはベストな選択です。
公開はパネライズする前の物です。
基板サイズは12x11
端子のパッケージ規格はSIP4。2.54mmピッチです。
SMD部品をマウントできるのは5種類
inch表記(EIA) | mm表記(JIS) | 長辺[mm] | 短辺[mm] |
0603 | 1608 | 1.6 | 0.8 |
0805 | 2012 | 2.0 | 1.25 |
1210 | 3225 | 3.2 | 2.5 |
2010 | 5025 | 5.0 | 2.5 |
2512 | 6432 | 6.4 | 3.2 |
さすがに1.6mmより小さい抵抗を半田付けするのは困難です。これで充分でしょう。
一番使うであろうμFオーダーの部品は2512が多いです。
MHzオーダーで動作する部品としては信頼性が低いです。基板自体で数pF加算されると思ってください。
部品が密集する場合は熱収縮チューブで絶縁処理しましょう。上から字も書けますし最高です。
SparkFun KiCAD Panelizer
ミリ換算、XYが100mmx100mm 以内に収まるように、ギャップ0、パネルボーダーとフィドゥシアル付き。
V-cutは空いてるレイヤーに指定してよいがUser.Eco1としたほうがガーバー出力時都合が良い。
これがユーザー定義レイヤーだと.gbrファイルが出力されません。
KiCAD8でガーバー出力
どのバージョンも変更があり、難しい部分です。内容を理解していればどのバージョンでも悩むことは少ないでしょう。
PasteMaskLayerのチェックは今回は要りませんね。
出力メッセージにはUser.Eco1.gbrが出来ているのが解ります。
マップファイルフォーマットは発注先が旧型式(PostScript)じゃないと駄目かも知れません。昔のKiCADはGerber X2は非推奨でした。
ElecrowはGerber X2対応しています。
ファイルをリネームしてZIPに圧縮してelecrowに発注します。
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